新しい Outlook とクラシック Outlook の違いと、トグルが表示されないときにクラシックへ戻す方法
Windows には今、別々の Outlook アプリが 2 つ入ることがあり、できることも同じではありません。ここでは、自分がどちらを使っているかの見分け方、実際の違い、トグルがなくなったときにクラシック Outlook へ戻す方法、クラシック Outlook の今後について Microsoft が公表していることをまとめます。
まとめると: クラシック Outlook と新しい Outlook は別々のアプリです。右上に [設定] の歯車があれば新しい Outlook、なければクラシックです。新しい Outlook には COM アドインと自動整理 (AutoArchive) がなく、PST ファイル、オフライン作業、ルール、クイック ステップ、検索フォルダーも一部しか使えません。戻るには、右上のトグルか [ヘルプ] > [クラシック Outlook に移動] を使います。トグルがない場合は、スタート メニューから Outlook (クラシック) を開き、なければインストールし、職場アカウントなら IT 担当者に相談してください。Microsoft はクラシック Outlook の終了日を公表しておらず、既存のインストールは少なくとも 2029 年までサポートされるとしています。
Outlook はどちらを使っている? 見分け方
Microsoft の「所有している Outlook のバージョンが不明な場合」のページに、Windows での簡単な見分け方があります。
- 新しい Outlook: 右上に [設定] の歯車があります。
- クラシック Outlook: [設定] ボタンはなく、[ファイル] タブがあります。
スタート メニューも手がかりになります。両方がインストールされている場合、Microsoft はそれぞれを次の名前で示しています。Outlook (クラシック) と Outlook (new) です。新しいアプリを単に「Outlook for Windows」と呼ぶ Microsoft のページもありますが、同じアプリです。この記事で扱うのは、この 2 つの Windows アプリだけです。
新しい Outlook とクラシック Outlook の違い
Microsoft は機能比較を公開しています。この記事を書いた時点の最終更新は 2026 年 9 月 23 日で、すべての機能が載っているわけではないとも書かれています。「部分的に利用可能」とは、機能はあるものの、クラシック Outlook にある機能がすべて備わっているとは限らない、という意味です。
| 機能 | クラシック Outlook | 新しい Outlook |
|---|---|---|
| COM アドイン | 使用可能 | サポートされていません |
| Web アドイン | 使用可能 | 使用可能 |
| PST ファイル | 使用可能 | 部分的に利用可能。クラシック Outlook もインストールされている必要があります |
| オフラインのメールと予定表 | 使用可能 | 部分的に利用可能 |
| 共有メールボックス | 使用可能 | 使用可能。アクセスの委任は部分的に利用可能 |
| ルール | 使用可能 | 部分的に利用可能。インポートとエクスポートはサポートされていません |
| クイック ステップ | 使用可能 | 部分的に利用可能 |
| 検索フォルダー | 使用可能 | 部分的に利用可能。あらかじめ定義された条件のみ |
| 自動整理 (AutoArchive) | 使用可能 | 使用できません |
| Microsoft 365、Outlook.com、Gmail、Yahoo、IMAP、POP | 使用可能 | 使用可能 |
| iCloud | 部分的に利用可能 | 使用可能 |
| オンプレミスの Exchange | 使用可能 | 部分的に利用可能。IMAP 経由 (下記参照) |
| 複数のメール プロファイル | 使用可能 | 今後の予定 |
違いが実際に意味すること
- COM アドイン。Microsoft は組織に Web アドインへの移行を勧めています。COM アドインを使っている場合は、Web 版があるかどうか提供元に確認してください。この Outlook アドインの一覧に、それぞれがどこで動くかをまとめています。
- PST ファイル。新しい Outlook で.pst を追加するには、[設定] > [ファイル] > [Outlook データ ファイル] を開きます。クラシック Outlook も同時にインストールされている必要があり、32 ビット版か 64 ビット版かも同じでなければなりません。インポートについては、Microsoft のページ同士で食い違いがあります。インポートの記事では新しい Outlook でもインポートできるとされていますが、エクスポートの記事では、メールボックスや予定表のインポートは「現時点では新しい Outlook ではサポートされていません」とされています。アーカイブを PST ファイルに置いている場合は、頼りにする前に試してみてください。
- オフライン。新しい Outlook では既定でオンで、[設定] > [全般] > [オフライン] で 7、90、180 日を選ばない限り、30 日分のメールが保存されます。共有フォルダーの表示とアドインの利用は、オフラインでは動作しません。
- 共有メールボックス。どちらのアプリでも開けます。新しい Outlook では、アカウント名を右クリックして [共有フォルダーまたはメールボックスの追加] を選ぶか、[設定] > [アカウント] > [自分と共有] を開きます。
- ルール。新しい Outlookでは [設定] > [メール] > [ルール]、クラシック Outlook では [ファイル] > [ルールと通知の管理] です。クラシックのルールの一部は、クライアント側のルールのため新しい Outlook では処理できず、作り直す必要があります (クライアント専用ルールとサーバー側ルールの違いを参照)。また Microsoft は、新しい Outlook では Gmail、Yahoo、iCloud アカウントのルールがサポートされないとも説明しています。
- クイック ステップ。どちらも [ホーム] タブにあります。新しい Outlook では、[クイック ステップ] のドロップダウンに [クイック ステップの管理] があります。Microsoft は「部分的に利用可能」としていますが、どの部分が足りないかは書いていないので、使っているものを確認してください。
- 検索フォルダー。新しい Outlook ではあらかじめ定義された条件を使います。高度なカスタムの検索フォルダーは、クラシック Outlook だけです。
- 自動整理 (AutoArchive)。Microsoft は新しい Outlook では使用できないと明記していますが、比較表には載っていません。クラシック Outlook では [ファイル] > [オプション] > [詳細設定] の [自動整理の設定] にあります。オンライン アーカイブは別の機能で、どちらでも使えます。古いメールを片付けるほかの方法は、古いメールを自動で移動する方法をご覧ください。
- オンプレミスの Exchange。ここでも Microsoft のページ同士で食い違っています。比較表では IMAP 経由で部分的に利用可能とされ、サポートされるアカウントのページではサポートされていないとされています。切り替える前に IT 担当者に確認してください。
トグルが表示される理由
トグルは、Microsoft が 2 つのアプリの間で利用者を移すための仕組みです。クラシック Outlook の右上には [新しい Outlook を試す] と表示されます。オンにすると新しいアプリがダウンロードされ、クラシック Outlook が閉じて新しい Outlook が開き、アカウントと設定をインポートできます。新しい Outlook には、元に戻すための [新しい Outlook] トグルが表示されます。
自分では何も操作していないのに切り替わっていることもあります。Microsoft が挙げている自動切り替えは次のとおりで、いずれもアプリ内の通知が先に表示されます。
- 個人用アカウント (2024 年 10 月から): クラシック Outlook のすべてのアカウントと Office のサインインが個人用 Microsoft アカウントで、ライセンスが個人向けサブスクリプションの場合です。同じページに、Gmail と Yahoo のアカウントも対象に含まれると書かれている箇所と、切り替えられないと書かれている箇所があります。
- Business プラン (2025 年 1 月から): 最新チャネルの場合です。
- Enterprise プラン: 「現時点では」切り替えられません (日付は下記)。
自動切り替えを止めるには、クラシック Outlook で [ファイル] > [オプション] > [全般] > [新しい Outlook オプション] を開き、[自動的に新しい Outlook に切り替える] のチェックを外します。このオプションがない場合、Microsoft によれば、現時点では切り替えの対象になっていません。
クラシック Outlook に戻す方法
- 新しい Outlook で、右上のトグルを選びます。
- [従来の Outlook に戻る] を選びます。以後はクラシック Outlook が開きます。
- または [今回はクラシック Outlook を使用] を選びます。今回はクラシック Outlook が開き、次回以降の起動は新しい Outlook のままです。
リボンの [ヘルプ] > [クラシック Outlook に移動] からも開けます。
クラシック Outlook に戻す方法: トグルがないとき
Microsoft によると、クラシック Outlook がインストールされていない場合はトグルが表示されないことがあり、管理者が非表示にすることもできます。次の順に試してください。
- [ヘルプ] タブを使う。新しい Outlook で [ヘルプ] > [クラシック Outlook に移動] を選びます。
- スタート メニューを使う。Outlook (クラシック) を直接開きます。「新しい」タグが付いていないほうのアイコンを選んでください。
- クラシック Outlook がなければインストールする。新しい Windows PC には入っていないことがあり、アイコンを開くと、アプリが Microsoft Store で使用できないというエラーが出ることもあります。Microsoft のWindows PC にクラシック Outlook をインストールまたは再インストールするページで、言語を選び、[ダウンロード] を選んで、案内に従ってください。このページには、必要なライセンスは書かれていません。職場または学校のアカウントで失敗する場合は、IT 担当者に連絡するよう案内されています。
- トグルがまだ表示されない場合や、クラシック Outlook を開いても新しい Outlook が開く場合、Microsoft が示す対処法はレジストリです。レジストリ エディターを開き、
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Outlook\Preferencesに移動して、UseNewOutlook をダブルクリックし、値を 0 にします。その後、スタート メニューからもう一度クラシック Outlook を開きます。職場の PC では、先に IT 担当者に確認してください。 - 職場または学校のアカウントでは、IT 担当者に相談する。管理者は、利用者を新しい Outlook にとどめるためにトグルを非表示にするポリシーを設定できます。トグルが見当たらない場合は、IT 担当者に確認してください。
クラシック Outlook から [新しい Outlook を試す] が見当たらない場合、Microsoft は、管理者が非表示にしている、アカウントが未対応 (一部の職場または学校のアカウントなど)、アカウントが買い切り版の Office やスタンドアロンの Outlook に紐づいている、といった理由を挙げています。トグルがなくても、新しい Outlook を直接開くことはできます。
クラシック Outlook についての Microsoft のスケジュール
Microsoft は3 つの段階を説明しています。オプトイン (新しい Outlook は既定でオフ)、オプトアウト (既定でオンで、戻すこともできる)、カットオーバー (戻せなくなり、新規の Microsoft 365 展開では新しい Outlook になる) です。
| 時期 | Microsoft の説明 |
|---|---|
| 2024 年 8 月 | 新しい Outlook の一般提供開始 |
| 2024 年 10 月 | 対象となる個人用アカウントの自動切り替えを開始 |
| 2025 年 1 月 | 最新チャネルの Business プランの自動切り替えを開始 |
| 2027 年 3 月 (メッセージ センターによる) | Enterprise のオプトアウト段階を開始。2026 年 4 月から延期 |
| 日付は未公表 | カットオーバー。管理者への通知は 12 か月以上前 |
| 少なくとも 2029 年まで | 既存のクラシック Outlook のインストールはサポートが続く |
2027 年 3 月という日付は、2026 年 2 月に更新されたメッセージ センターの投稿 MC949965 によるものです。この投稿は管理者向けに表示されるため、ここからのリンクは第三者によるコピーです。永続ライセンスやオンプレミスのアカウントの利用者は移行されないとも書かれています。段階を説明するページ (最終更新は 2026 年 2 月) には、この日付もカットオーバーの日付も載っていません。日付はすでに 1 度変更されているので、計画の前提にする前にもう一度確認してください。
「少なくとも 2029 年」は最低ラインです。買い切り版には別の期限があり、Microsoft は Office 2021 を 2026 年 10 月に、Office 2024 を 2029 年 10 月にサポート終了としています。
どちらを使うべき?
COM アドイン、自動整理 (AutoArchive)、クライアント側ルール、カスタムの検索フォルダー、PST ファイルに頼っているなら、クラシック Outlook にとどまってください。また Microsoft は、PST の完全なサポートや Word での差し込み印刷が必要な組織には、両方をインストールしておくことを勧めています。そうでなければ、新しい Outlook を試しつつ、クラシックも並べて残しておくとよいでしょう。Microsoft は、両方を並行して実行できる状態を維持するとしています。
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よくある質問
新しい Outlook とクラシック Outlook の違いは何ですか?
別々の 2 つの Windows アプリです。クラシック Outlook には COM アドイン、自動整理 (AutoArchive)、カスタムの検索フォルダーがありますが、新しい Outlook にはありません。クラシックのクライアント側ルールの一部も引き継がれません。Microsoft は、PST ファイル、オフライン作業、ルール、クイック ステップ、検索フォルダーについても、新しい Outlook では「部分的に利用可能」としています。Web アドインと共有メールボックスは、どちらでも使えます。
新しい Outlook とクラシック Outlook のどちらを使っているかは、どう見分けますか?
ウィンドウの右上を見てください。[設定] の歯車があれば新しい Outlook です。[設定] ボタンがなければクラシック Outlook で、[ファイル] タブもあります。スタート メニューでは、2 つが Outlook (クラシック) と Outlook (new) と表示されることがあります。
クラシック Outlook に戻すには?
新しい Outlook で右上のトグルを選び、[従来の Outlook に戻る] を選びます。切り替えずに 1 回だけクラシック Outlook を開くには、[今回はクラシック Outlook を使用] を選びます。リボンの [ヘルプ] > [クラシック Outlook に移動] でも開けます。
トグルが表示されないときは、どうやってクラシック Outlook に戻しますか?
[ヘルプ] > [クラシック Outlook に移動] を試すか、スタート メニューから Outlook (クラシック) を開いてください。見つからない場合は、Microsoft の「Windows PC にクラシック Outlook をインストールまたは再インストールする」ページからインストールします。それでも新しい Outlook が開く場合、Microsoft が示す対処法は、レジストリの UseNewOutlook の値を 0 にすることです。職場または学校のアカウントでは管理者がトグルを非表示にしていることがあるので、IT 担当者に連絡してください。
なぜ Outlook が新しい Outlook に切り替わったのですか?
Microsoft は、対象となる個人用アカウント (2024 年 10 月から) と、最新チャネルの Business プラン (2025 年 1 月から) を、アプリ内の通知のあとで切り替えます。止めるには、クラシック Outlook で [ファイル] > [オプション] > [全般] > [新しい Outlook オプション] を開き、[自動的に新しい Outlook に切り替える] のチェックを外します。Enterprise プランは、現時点では自動では切り替えられません。
クラシック Outlook はいつ終了しますか?
Microsoft は終了日を公表していません。既存のインストールは少なくとも 2029 年までサポートされるとしています。メッセージ センターによると、新しい Outlook が既定でオンになり、戻す手段も残る Enterprise のオプトアウト段階は、ポリシーやライセンスで対象外になっていない人について 2027 年 3 月に始まります。この日付は段階を説明する公開ページには載っておらず、すでに 1 度変更されています。戻す手段がなくなる段階には、公表された日付がありません。